言葉には大きな力があります。
沈んだ心さえも、引き上げられることがあります。
今回は、気持ちを切り替える言葉をご紹介します。
裏切られたことを他人に話すな。悔しさから知恵が生まれる
©村松真砂子
受け止めれば糧となる
昔、僕はある人から裏切られ、心のバランスを崩すくらいの苦しみを味わったことがありました。
自分でも〈こんなにも悔しさがあふれるのか〉と、いたたまれない気持ちでした。そんなとき、僕の友人が言ってくれたのが、この言葉です。
裏切られたことを人に話して同情されても、しょせん自分の傷口を広げるだけ。相手を憎んだり、責めたりしても自分にはプラスにはならない。それよりも、苦しみをしっかり受け止めていけば、それが糧となって生きる知恵が生まれる。
友人の言葉から、裏切られたことは誰にも話すまい、そして、この経験を必ず自分の成長につなげていく、と決めたのです。
北原 照久(きたはら てるひさ)
1948年、東京都生まれ。青山学院大学卒。86年、横浜山手に『ブリキのおもちゃ博物館』を開館。また、現在、羽田、箱根、河口湖、大阪にも博物館を展開。テレビやラジオ、各地での講演会等でも活躍中。
バックナンバー「 北原照久の“元気になる魔法の言葉”」