古渓との出会いが禅をとおした茶道をめざさせたのか。命をかけて守ったのは利休が死を賜るきっかけとなる木像があった金毛閣のある大徳寺。古渓が守ったものとは。
日本仏教を形づくった僧侶たち
「円爾弁円」―京都・東福寺を開いて鎌倉仏教を定着させた僧侶―
鎌倉時代、道元や法然、親鸞以上に仏教界に影響を与え、日本で初めて「聖一国師」の尊号を送られた円爾弁円を紹介します。
「聖徳太子」―日本を仏教国に導いた最高の指導者―
「冠位十二階」や「十七条の憲法」を制定し、法隆寺と四天王寺を建立した聖徳太子は実在の人物だったのでしょうか? 尊崇の対象として幻想のベールに包まれた人物に迫ります。
「隠元隆琦」―宇治に萬福寺を建てて黄檗宗を伝えた中国人僧―
隠元隆琦が来日したのは江戸時代の鎖国期であった。中国の最新の禅を教える隠元は反響を呼ぶ。日本の三禅宗の一つであり、京都・宇治に萬福寺を開いた黄檗宗の宗祖を紹介する。
「無学祖元」―元軍の襲来時に日本の指導者を奮い立たせた中国人僧―
南宋に攻め入った元軍に囲まれ「臨刃偈」を朗し兵を退けた無学。後に、蘭渓の没後、北条時宗に請われて来日。鎌倉・円覚寺の開山第一世となる。元の大軍が日本に押し寄せた国難に為政者を叱咤。のち日本にとどまり臨済禅の基礎を築いた無学の生涯をたずねる。