「人間は、利害や打算で行動するのではなく、相手のひたむきな姿勢や情熱を感じたときに動く」と、北原さんは言います。熱い思いをもち続けられるためのヒントとなる言葉をご紹介―。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ
©村松真砂子
やればできると信じられた
海軍大将の山本五十六さんの言葉です。
誰でも人から評価を受けるとうれしくなり、ますます頑張ろうとします。
高校生のとき落ちこぼれだった僕は偶然、テストで60点をとり、担任の先生にほめられたことがありました。
それがうれしくて、もっと言葉をかけてもらおうと勉強し続けると、ぐんぐん成績が伸びていきました。
そのとき、やればできるんだと、生まれて初めて自分を信じられるようになりました。
ほめなくては、人は動かないというのは、ほんとうにそのとおりだと思います。
ほめることが苦手だったら、陰でほめる。それはいつか必ず本人の耳にも入り、意欲をつけさせます。
北原 照久(きたはら てるひさ)
1948年、東京都生まれ。青山学院大学卒。86年、横浜山手に『ブリキのおもちゃ博物館』を開館。また、現在、羽田、箱根、河口湖、大阪にも博物館を展開。テレビやラジオ、各地での講演会等でも活躍中。
バックナンバー「 北原照久の“元気になる魔法の言葉”」