E家のおばあちゃんはとても料理が上手で、御法事などでうかがうと、自分が食べることは忘れ、しかも食べているよりもっと嬉しそうに、次から次へと、温かいものは温かいうちにと食卓に運んで下さる。
つれづれ仏教歳時記
がんばらず和してゆこう
柳宗悦さんの言葉に「蕗のとうほほえむ、雪をかざして」というのがある。不幸が続く知人を励ます思いで「蕗のとうほほえむ、雪にもめげで」と書き送り、後に「雪をかざして」と改められたという。
柳のように、しなやかに
正月の飾りものは門松という言葉があるように、古来から松がおおかたをしめてきたようであるが、歴史をさかのぼると、少なくとも中国、唐・宋代には柳を生け、また旅立ちのはなむけに柳を結んで贈る習慣があったようである。
いつ死んでもよいという今の生き方と、いつでも出発点という今を生きる ─人生を円相で考える─
書いた円相には始めと終わりがあるが、円そのものには始めも終わりもない。ということは云いかえれば、どの一点をおさえても終着点であると同時に出発点でもあるということにもなる。