地獄と極楽の様相を表わして、日本人の仏教的心理に深い影響を与えた僧、源信。一体、どんな人物だったのでしょうか。
日本仏教を形づくった僧侶たち
「慈円」―歴史に流れる「道理」を説いた天台僧―
保元の乱の1年前、摂政関白の子供に生まれた慈円は、『愚管抄』を著わし、後鳥羽上皇に「時代の流れをとらえよ」と忠告します--。
「日蓮」―迫害の中で『法華経』信仰を深めた不屈な行者―
他宗を徹底的に批判して、命を狙われ続け、迫害と流罪にも屈せずに信仰を貫いた日蓮の人物像に迫ります。
「法然」-極楽往生を民衆に導いた念仏僧-
専修念仏で民衆を救い、法難に遭いながらも浄土宗を開いた法然房源空とは、一体どんな人物だったのでしょうか。
「親鸞」―仏教の根幹に立った「悪人正因」の信仰―
阿弥陀如来の本願は、布施や仏像の寄進を行なうことができる「善人」ではなく、それができないために社会から悪人視されている人々を救うと誓っている、と親鸞は考えた。