健康ノート

汗腺を鍛えて、さらさら汗をかく

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(画像・Adobe Stock)

汗をかくようになる季節。
「べとべと汗」でなく「さらさら汗」をかくには、
どうすればよいのでしょうか?
 

なぜ「べとべと汗」をかくの?

暑くなってくると汗をかきますが、最近、汗のにおいが気になるという声をよく聞きます。
かといって、においを消すために制汗スプレーやデオドラント剤を多用すると、汗腺を塞いでしまったり皮膚の常在菌を殺してしまったりして、より強いにおいの汗が出ることもあります。
汗を抑え込むのではなく、質の良い「さらさら汗」が出るように、生活習慣を改善することが先決です。

本来、汗はさらさらでほとんど無臭です。それなのに、どうしてべとべとしたにおいの強い汗が出るのでしょうか?

汗は血液中の水分からつくられます。ところが、汗腺の機能が低下するとたんぱく質や脂質などを含む血漿成分がろ過されずに排出されてしまうので、皮膚にまとわりつくようなべとべとした汗になるのです。さらに、この「べとべと汗」を拭かずに放っておくと雑菌が繁殖しやすくなり、不快なにおいの元になります。

汗腺の機能が低下する最大の要因は、エアコンに頼りすぎた生活です。汗をかく機会が減ると汗腺が退化し、効率よく汗をかけなくなってしまうのです。
さらに、運動不足、ストレス、肉食中心の食事、アルコール、タバコもその要因をつくります。つまり、現代人の多くが「べとべと汗」をかきやすい生活習慣にあるといっても過言ではありません。

では、においのない「さらさら汗」をかくためには、何に気をつければいいのでしょうか。
それは、汗腺を鍛えて機能の低下を防ぐのが一番。まずは「日常的に汗をかく」習慣をつけることです。

具体的には、汗ばむ程度の運動を1日10 分くらい行なうのがベストですが、時間のない人は湯船につかってしっかり汗をかくだけでもOK。
ただし、風呂上りは冷房のきいた部屋で涼まず、バスタオルで拭き取りながら汗が出切るのを待ちます。
暑くなると「ビールと焼肉!」といきたいところですが、肉食中心の生活は皮脂腺から分泌される油脂成分が多くなり、体臭が強くなってしまいます。においが気になる人は、和食中心の食事を。

「べとべと汗度チェック」—3つ以上○がある人は注意!
1.お風呂はシャワーですませる。
2.肉食が多く、野菜はあまり食べない。
3.運動は嫌い。
4.便秘がち。
5.お酒を飲む機会が多い。
6.タバコを吸う。
7.ストレスを感じやすい。
8.空調のきいた室内にいることが多い。
9.どちらかというと肥満体である。

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