インドの家庭の特徴は、
「大家族」
ということです。何世帯もの家族が一緒に暮らしていることも珍しくありません。
それぞれが日々助け合って、暮らしているのです。
インド人は、大家族こそがすばらしいと思っています。なぜなら、そのなかでこそ、「よい人間・立派な人格」を育てられるからなのです。
教育でいちばん大切なことは、「よい人間・立派な人格」を育てることにあります。
その人が「よい人間・立派な人格」であったら、どこにいっても、どんな立場にあっても「よい人間・立派な人格」なのです。
その人は、よい学生になります。よい友だちになります。よいスタッフになります。よいお父さんになります。よいお母さんになります。よいおじいさんになります。
では、「よい人間・立派な人格」とは、どんな人間なのでしょうか。それは、
──自分は、全体のなかのひとつである──
と思うことのできる人です。
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