ブッダの国・インド

お釈迦さまが近づいてくる

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私はこれまでに、300回以上は仏跡を紹介していると思います。
デリー大学の日本語コースを首席で卒業することができた私は、国際交流基金の招待で来日の機会を得ました。でも、せっかくマスターした日本語を、どこで生かしたらいいかと思っていました。あるとき、旅行会社から「仏跡を案内してほしい」と頼まれ、お釈迦さまの歩まれた仏跡を案内する仕事も始めたのです。
仏跡は、インドのなかでも、とりわけ辺鄙なところにあります。行く道は、ほとんどは舗装されておらずガタガタでした。立派なホテルもなかったし、食べものも、日本食はありますが、決していいとはいえませんでした。
でも、「そこでしかないすばらしいもの」が、今でも変わらずにあるのです。
それは、
──お釈迦さまの歩かれた道──
です。なにしろ、2500年前に実際にお釈迦さまが歩かれた道が、そのまま残っているのです。

七葉窟

経済発展が著しいインドですが、仏跡のある地方の暮らしぶりは、いまでもお釈迦さまの時代と、そんなに変わってはいません。だから、その道を歩いていると、お釈迦さまを、じかに感じることができます。
「お釈迦さまは、こんな風景を歩まれていたんだな。歩いていたとき、どんなことを考えておられたんだろうか」
生きておられたお釈迦さまの心情がリアルに感じられることでしょう。

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