ブッダの国・インド

真の平等を実践したブッダ

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お釈迦さまの教えは、哲学的な難しいものではありません。
それはとても人間的なもので、生き方の指針となる教えです。
ひとことでいうと、どんなものでしょうか。

それは、「平等の教え」ということです。
お釈迦さまは生涯「平等」ということを自ら実践され、弟子にも指導されました。

竹林精舎跡のカリンダ池(カランダカ池)

たとえば、そのひとつに、「托鉢」の実践があげられます。

お釈迦さまと弟子たちの修行する寺は、町から少し離れたところにありましたので、そこから毎朝、町まで托鉢に出かけたのです。
当時のインドにおいては、カースト制度がとても強くて、自分よりも下層のカーストが料理したものは食べませんでした。

そんななか、お釈迦さまは、どんなところにも出かけて行って托鉢をしました。
どんなカーストであろうと、まったく差別しません。
托鉢の際には、目を伏せて鉢を差し出しますが、それは、食を差し出す相手が誰であろうと構わない、カーストも職業も性別も一切関係ないということを意味しているのです。

そして、差し出された食べ物は、どんなものであっても尊敬の気持ちでいただいたのです。
食べ物が多いとか少ないとか、おいしいとかおいしくないとか、まったく関係ありません。すべてを混ぜていただいたのです。
それは、舌のためではなく肉体を永らえるため、修行のためなんです。

お釈迦さまは、言葉ではなくて、まさに身をもって「平等の教え」を伝えたのです。

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