インドには、たくさんの神さまがあります。IT産業が盛んなインドですが、インド人は、あらゆるものが神さまと思って暮らしているのです。
そこは、日本人の宗教心も同じだと思います。
日本では、八百万の神がおられるように、古来、あらゆるものを神として敬ってきました。山にも川にも、土にも風にも、樹にも石ころにも、神が宿ると信じていました。
また、「あの世」というものがあると信じられていました。
亡くなったら無に帰してしまうのではない。「あの世」というものがあり、「あの世」に往って、またいつか還ってくる。
また、「あの世」から、先祖がいつも見守ってくれている。私たちは、いつの日か、いのちを終えて「あの世」に往くことでしょう。そこには、先祖がいてあたたかく迎えてくれる。すでに亡くなった友人にも会える。そのように信じてきたと思います。
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