企業の人材育成担当者や講師から高い支持を得ている渡邊明督氏が、「経営コンサルタント・『究極のドラッカー』著者」國貞克則さんに、“強みを活かし、周りを幸せにすること”についてお話をうかがいました。
最近、保身ばかりの「守備一貫」、好き嫌いで行動する「嫌行一致」という上司が多いと聞きます。そのような上司は、部下の成長や幸せを考えていないので、権力でしか関係性を維持できず、「圏外孤独」になりがちです。
ポジションに関係なく、上司も部下も幸せになるためには、他者の幸せに貢献するという視点が重要ではないでしょうか。
「マネジメント」を体系化した、経営学者のドラッカー氏もこのような指摘を頻繁にしています。ドラッカー氏の思想にあるのは「人の幸せ」と「貢献」です。この実践こそが、結果として自分の幸せに影響をもたらすことになります。
経営コンサルタントの國貞克則さんは、ドラッカーの経営学を「実践的スキル」と「マインド」をセットにして、ビジネスマンに伝える活動をされています。
國貞「ドラッカーは『自分自身のことだけをしていては自由になれない。貢献とは何かという問いからスタートするとき、人は自由になれる』と言っています。
人は誰かの役に立つから幸せになれるのです。
その成果を上げるには自分を知らなければなりません。
ドラッカーは『自分を本来の自分ではない誰かに変えようして成功した人はいない。成功した人は本来の自分になろうとした人だ』と言います。
つまり、自分の強みや持ち味を活かすしかないのです」
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