今回は、寝たきりの状態になった人を、介護する場合に、気をつけなければならない床ずれ(褥瘡:じょくそう)について述べます。
床ずれは、病気やけがが原因で身体機能が損なわれて、寝たきりやまひになるなど、体位を変えられない人にできます。自力で寝返りが打てないため、布団やベッドのシーツと接している部位が擦れることで血行障害になり、悪化すると部位がただれて壊死に至ることもあります。
床ずれになりやすいのは、イラストにあるような部位になります。また、太っている人よりも痩せていて、骨が突出している部分が多い人のほうがなりやすいのも特徴です。高齢者の方で痩せている場合は、寝たきりでなくても、皮膚が弱くなっているので、数日寝込んだだけでも床ずれが起こります。
イラスト1
さらに、シーツのたるみや患部に当てたガーゼも、当て方が悪いと床ずれを引き起こす場合が多いので気をつけたほうがいいでしょう。