お父さんのための介護教室

車いすの利用は、乗っている人の立場になって

医師 髙瀬 義昌
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前回は、認知症予防にもつながる骨折に注意する生活習慣の大切さについて述べさせていただきました。しかし、どのように注意しても、老化によって介護を受ける生活は高い確率で、誰にも訪れます。その場合、体の状態にもよりますが、必要不可欠な介護用具の一つに車いすがあります。今回は、介護で車いすを利用することになった場合に、失敗しないための予備知識について述べたいと思います。

車いすのしくみ

イラスト1

メーカーや車種によっても違いますが、イラスト1が、車いすの基本的な構造と、各部の名称です。

車いすには、「座る」「移動する」という二つの機能があります。移乗させやすさを考えて、アームレストフットレストが取り外せ、座席の前後、車軸の高さなど、利用者の体型に合わせられる調整機能がついたタイプがお薦めです。

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