2018年3月6日(火)、大学仏教青年会連合主催、公益財団法人仏教伝道協会共催のもとシンポジウム「仏教と脳科学とマインドフルネス」が東京大学本郷キャンパス国際学術総合研究棟で開催された。
昨今話題の「マインドフルネス」だが、宗教的「瞑想」という側面のみならずひろくその価値が見いだされつつある。鬱や精神疾患の治療などの医療分野、グーグル社やセールスフォース社などのIT系企業の研修につかわれるなどビジネスの現場でも多くの人が関心を寄せている。
今回登壇した講師の方は以下5名。佐久間秀範(筑波大学教授)、有田秀穂(東邦大学名誉教授)、貝谷久宣(医療法人和楽会理事長)、プラユキ・ナラテボー(タイ・スカトー寺副住職)、浅井智久(ATR 認知機構研究所専任研究員)。
定員300人の教室は、学生のみならず一般からの参加者でほぼ満席となった。
午後1時開始、約4時間半にわたるシンポジウムでは、瞑想における脳内物質セロトニン分泌の関係を説明する有田名誉教授の「リズム運動」や、ナラテボー師による「サマタ瞑想」とヴィパッサナー瞑想の一つである「手動瞑想」の実践とその解説など一種学際的な様相をおびたシンポジウムとなった。
シンポジウム最後は、大学仏教青年会連合顧問の蓑輪顕量東京大学教授も登壇。グループディスカッションとなった。会場からの質問に登壇者から丁寧な応答がなされた。
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