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2019 テーマ:つながり~「Zen 2.0」クロージングセレモニー

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2019年 Zen 2.0 のクロージングセレモニーは方丈(龍王殿)で開催

クロージングセレモニーの登壇者、左から宍戸幹央 Zen 2.0代表理事、町田宗鳳師、内田一音さん、松尾崇・鎌倉市長

9月22日、二日目夕刻、再び方丈(龍王殿)で、クロージングセレモニーが開催されました。
宍戸幹央、Zen 2.0代表理事を司会に、町田宗鳳師(広島大学名誉教授、御殿場高原「ありがとう寺」住職)、アダプティブ(障がい者)サーフィン世界選手権で2連覇を遂げた内田一音さん、松尾崇・鎌倉市長が登壇。

冒頭、町田教授は、「スピーカーとオーディエンスとボランティアの三位一体が実現している。まさにつながりを掲げているZen 2.0らしい光景が、目の当たりにできて私は非常に嬉しい」と述べられイベントの成果とその運営に携わったボランティアを労いました。

今年69歳の町田教授は、自身関わられた55年間の禅の修行を振り返り、「禅とは何か? 禅寺に行って坐禅をすることではないんです。それぞれが、それぞれの立場で、正々堂々と生きることです。だから、坐禅なんか一回も組んだことがないという人も、自分の境遇の中で、正々堂々と生きておられたら、もうすでに禅を体験して実践しておられるんです」と述べられます。

文明論について自説を訴える町田師(向かって右)

「禅にせよ、マインドフルにせよ、瞑想の技法にとどめておくのはもったいない。そこから文明論的な思想を引き出してこないと意味がないと思っています。これから近い将来、文明の大きな転換を迎えると思います」。町田教授は禅の未来への可能性について話されました。

町田教授は、技術や経済的なことよりも思想を重視します。「しかし、文明の転換というのは技術革命で起きるのではなくて、思想革命で起きるんです。では、次の出番が待っているアジアの文明の思想の軸とは何か? 今の所、誰も定義づけできないんですよ」。

「鎌倉仏教というのは日本の思想史におけるルネッサンスです。これからもう一度、鎌倉ということをどうか一つの焦点として、思想革命がこの地から起きたら面白い。それが先ほど言った新しい文明の思想軸です」と述べられ、Zen 2.0の活動に期待を寄せた。

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