時代の大きな流れ
私たちはPRの企画を立てるときに、世の中に対して、マズローの欲求5段階説を活用した心理分析を行ないます。
欲求5段階説とは、人間の欲求は5段階に分かれているという考え方で、最初は食欲や睡眠などの生きていくために必要な「生理的欲求」。これが満たされると、健康や暮らしなどの「安全欲求」に移り、それが満たされると、仲間や社会に属したいという「社会的欲求」に移る。次に他者から認められたいという「尊厳欲求」、そして自分の能力を高めたい、創造したいという「自己実現欲求」と高まっていきます。
いま時代はどの階層にあり、ベクトルはどちらに向いているのかを見極めます。
バブル経済絶頂のころはテーマパークなど、まったく新しい文化を取り入れて、そこに人が殺到するという現象が起きました。
しかしバブルが崩壊して不況が長引くと、今度はみんな過去を見るようになった。歴女、仏女ブームが起きたように、過去のものに感動する空気が生まれました。
こういう変化が大きな流れで起こります。昨今は、テレビドラマなどを見ていても、現実を直視する傾向が出てきました。
この20年間でたまってきたものを直視し、問題を解決したいのではないでしょうか。
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