正しいと思うと脳は思考停止する
気をつけたいのが「自分が正しい」と思うことです。
じつは、自分が正しいと思うと、脳は思考を停止してしまうんです。
その最たるものが夫婦げんかです。「俺が正しい、私が正しい」とけんかしてしまうことってありますよね。自分が正しいと思うと、脳が思考停止して相手を排除しようとするんです。
また、努力についても同じで、「これ以上できない」という人は、自分の努力の仕方が正しいと思っている人です。その瞬間から困難を打破できなくなり、創意工夫をやめてしまうんですね。
ではどうしたらいいのか。それは、周囲に感謝することなんです。
じつは、脳のことなんかわからない2500年も前に、感謝する大切さをお釈迦さまが説いているんです。
東に向かって先祖に感謝し、西に向かって家族に感謝し、南に向かって人生の師に感謝し、北に向かって友人知人に感謝する。そして天と地、自然に感謝するという「六方拝」という教えです。
この感謝こそが、脳を最高にいい状態にしてくれる問いかけなんですね。
元プロ野球のK選手は、超一流の投手でした。負けた日の翌日は外出できないくらい落ち込むんです。
しかし、そこからがすごいんです。「この負けが、自分を投手としてより成長させてくれるのだ」と、有り難いと感謝するんですね。次の日にはそれはもう猛然と、練習に打ち込んでいるんです。
100回マイナスに考えたら、101回プラスに考えればいいんです。
いつもすべてに感謝するのは、難しいものです。まずは、感謝する習慣やくせを持ってみましょう。朝、目が覚めたら「今日も起きることができて有り難い」と思うとか、寝るときは、夫婦げんかをしたのなら、「今日は健康だったから、けんかもできたんだ。有り難い」と思って眠るんです。
一日の終わりに、マイナスからプラスに書き換えましょう。それも「できるかも」からです。
その問いかけに、脳がちゃんと応えてくれるはずですよ。
バックナンバー「 未分類」