自称「マインドフルネス兄貴」こと清水ハン栄治氏
「格式低っ! 世俗的マインドフルネス実践法」
清水ハン栄治:瞑想歴20年のベテラン初心者。世界中の伝統的なWisdom Cultureを探訪し、そこで得た「人をシアワセする」メソッドを怪しくなく、俗世の皆さんに楽しく分かりやすく伝えている。
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「俗世間、娑婆の世界で、格式をガクーンと下げて、お坊さんや先生ではない、マインドフルネス兄貴というようなことでお話をさせていただきます」と、ユーモアたっぷりにお話を始められた清水さん。
世界中を回って、wisdom cultureを体験することが大好きな清水さんは、いろいろな瞑想法を学び、人はどうしたら幸福になれるのかということ聞いて回ったそうです。
この日は、RAS(Remote Access Service)という脳科学のお話を聞かせてくれました。
まず、席をたって、「ラス・ゲーム」から。
清水さん「今から僕が言うものを、急いで探してください。いいですか、それでは、ピンクのものを探してください!」。会場「キャー!」「ない、ない!」「あったあー、キャー、ワー」と大騒ぎ。「次に、すみやかに、優しいものを探してくださいッ」。会場、照れながらもハグし合う人たち。そして「最後に、仲間を探してください!」笑顔で手を取り合う見知らぬ人たち。
清水さんはこう説明してくれました。
「我々の脳には、ラスという機能があります。人間は全情報をインプットしてしまうと非効率的なので、必要なものだけを取り出してフィルターにかける機能があるのです」。
「だから人は、ピンクを探そうと思ったら探せるのです。ですから、美しいもの、愛しいものを探そうと思ったら、そこでラスさえ働かせれば可能となるのです。そういった脳の不思議をもって僕らは生まれてきているのです」。
レゲエの神様 ボブ・マーリー
そしてこれを上手く言い当てた人が、レゲエというジャンルを世界的に知らしめた偉大なるミュージシャン、ボブ・マーリーでした。彼は次の言葉を残しました。
「雨を感じられる人間もいるし、 ただ濡れるだけの奴らもいる」(Some people feel the rain. Others just get wet.)
このラスを使いさえすれば、なりたい自分、知りたい情報について敏感に反応でき、幸福までをも手にすることができるのです、と清水さんは結んで、このワークが終わりました。
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