「マインドフルネス瞑想療法士」への道

【レポート】“マインドフルネス瞑想療法士”への道 第4回

文=ビーママ
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うつ病や不安障害などの精神疾患を治すための「マインドフルネス心理療法」をご存じですか?

うつの予防には、アメリカ人医師のジョン・カバット・ジンのマインドフルネスに基づくストレス低減プログラム(MBSR)が広く知られていますが、実は日本にもあるんですよ。
それが、自己洞察瞑想療法(SIMT)です。

私(ビーママ)は、今年の6月から、SIMT開発者の大田健次郎氏(日本マインドフルネス精神療法協会理事長)が主催する「マインドフルネス瞑想療法士(MMT)育成講座」に参加しています。

アラフォーワーママ(3歳児育児中・常に余裕なし)である私に、果たしてマインドフルネスの実践ができるのか。そして、MMTになれるのか!? いろいろ疑問はありますが、この連載では、マインドフルネスを身をもって学び、実践するリアルな日々を綴っていきます。

     *   *   *

MMT育成講座は、全10回の講義と課題の実践で構成されています。
第4回の講座は、9月8日(土)9時半~16時半まで、埼玉の浦和会館にて、開催されました。

講義内容は、「西洋のマインドフルネスと東洋哲学」「マインドフルネス心理療法のための西田哲学入門」「自己実現のための意志作用」「人生の価値・願い」など。

価値とは、自分の人生の中で実現したい願いのことです。具体的には、恋愛や結婚、家族、仕事、社会活動など、多岐にわたっています。他者と比較したり、他者の目を気にすることなく、自分の意志によるもの、ということです。

 

また夫がやらかした!

第4回の課題では、感情的な出来事について、どのように処したか記録するというものがありました。

1か月かけて、課題を実践するのですが、私はある朝の夫との出来事を記録しました。

その前日の朝、バタバタして子どもに嫌な思いをさせてしまったので、今日こそは穏やかに気持ちよくありたいと思っていました。①

保育園に向かう子どもの支度も比較的スムーズにいっていたのに、夫がやらかしました!
子のペースを無視して玄関に連れて行き、泣き叫ぶ子どもを無理矢理だっこして出かけたのです。②
夫と子どもの問題だから、と思うものの、私の気分は最悪(←感情)。

なぜ気持ちよく出かけさせることができないのか。③
自分は朝から何もしないくせに④、私や子どもにプレッシャーばかり与えて、子の気持ちを無視して、本当に嫌だ(←感情)。
ものすごい嫌悪感がある(←本音)。

私の人生の価値とは……

私が本音として自覚したのは、最後の「嫌悪感」だけでしたが、講師によると、①こちらの願いの本音、②そんなやり方は嫌だ、の本音、③なぜ~、の本音、④しないくせに、の本音の計5つもの本音が隠れていました。

そして、「嫌悪の本音があまりにも多いと本当に嫌になってしまいます。寛容になってくださいね。子どもと夫が自分を成長させてくれるのです」とのコメントがありました。

夫に対する嫌悪の本音を持ちやすい私ですが、では、夫と実際にどうなりたいのか、と考えてみると、やはり、離婚まではしたくない。夫と子どもと心穏やかに暮らしたいのです。これが、私にとっての人生の価値の一つです。

問題は、感情的な出来事の最中に、この価値をパッと思い浮かべられるかどうか、です。価値を思い浮かべて、それを崩壊させてしまうような衝動的な行動をせずに、価値を実現させるための行動をする。この一連の動きを“意志作用”を起こすと言います。SIMTはこの“意志作用”を活性化させるトレーニングなのです(次回に続く)。

※SIMTに興味を持たれた方は、佼成出版社の本『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』をご覧ください。

 

 

 

 

 

〈書籍情報〉
うつ・不安障害を治すマインドフルネス
著者:大田健次郎
出版社:佼成出版社
定価:本体2,000円+税
発行日:2013年6月
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