骨を大切にする生活

医師 髙瀬 義昌
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日ごろから骨を丈夫に保つ

骨粗しょう症になった骨は、スカスカとなってしまうため、ポキンと簡単に折れてしまいます。骨折でもっとも怖いのは足の骨折です。高齢者の場合、太もものつけ根を骨折すると、そのまま寝たきりになってしまいます。骨折が原因となって入院し、寝たきりとなって認知症が進む場合が多いのです。また、認知症の人は目測を誤り転ぶことが多く、骨折しやすいともいえます。ですから、骨粗しょう症の予防は認知症の予防であり、認知症の予防は骨粗しょう症の予防であるのです。そのためにも日ごろから、カルシウムなどと一緒に、骨へのカルシウムの吸収を高めるビタミンDを含む食品を積極的にとりたいものです。

意外と見落としてしまうのは、お酒をたくさん飲んでいる人も骨粗しょう症になりやすいということです。規則正しい食事がおろそかになりがちな人や食欲がない場合には、マルチビタミン&ミネラルなどのサプリメントを上手に利用するということも大事です。

また、日ごろから適度な運動で骨に刺激を与えるのも、骨の強化に役立ちます。

それと一度打てば6カ月は効くという骨粗しょう症治療の注射も出てきました。自分はまだ元気だから医者には行かないという人もいますが、こういう注射を有効に活用することも知っておいていただきたいと思います。

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