原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話

日常のなかで心を観る

アルボムッレ・スマナサーラ
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昼も夜も心を向上させることを
楽しんでいる仏弟子は、
いつもよく冴えわたっている           「ダンマパダ」(301)

画像・AdobeStock

心をおさめるには、どんなときでも「心を観る」ことが大切です。ポイントは、つぎの4点です。

1、すぐに自分の心を観る

気分が悪い、落ち込んでいる、腹が立っている──そのようなときこそ、怒りをぶつけるのではなくて、自分の心を見つめるのです。「わたしは今、腹が立っている、怒っている」と2、3回くらい心のなかで言うだけでも、サッと怒りは消えてしまいます。効き目がすぐにあらわれることがわかるでしょう。

2、呼吸を見つめる

仕事がうまくいかなくなったり、スランプに落ち込んだり、やる気がなくなったりするときには、できない、駄目だなあと、自分を責めて痛めつけず、ただただ呼吸に意識を向けるのです。「吸う、吐く。体がふくらむ、縮む」と、呼吸しながら、ことばで確認してください。これだけでとてもリラックスすることができます。

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