会社経営者だった岸田さんは
多額の持ち逃げに遭い、会社は倒産。
伴侶にも逃げられ、ホームレス生活を送り、
自殺一歩手前まで追い詰められたといいます。
現在は悩める経営者の支援と社会貢献に生きがいを見出す岸田さんが、
ホームレス生活から立ち直るまでと
「運とご縁の引き寄せ方」を赤裸々に語っていきます――。
責任感が負担に
心の病というのは、真面目で頑張り過ぎる人がかかりやすいと言われています。
ホームレスになる前、会社を経営していた時の私もそうでした。誰よりも早く出社し、誰よりも遅く退社する毎日。社長であれば、遅く出社し、早く退社したっていいのですが、私はそうしませんでした。社長が率先して動かないと社員は付いてこないという理念があったからです。社員は、社長の行動をよく見ているものです。
社長というのは責任感が強いことが必要ですが、それが強過ぎると体の負担になってしまいます。自分で仕事や問題を抱え込むのではなく、相談ができ、任せることのできる人が必要です。
ホームレス生活から這い上がってコンサルタント業をした時も、一人での再起業でしたし、もうホームレスには戻りたくない、という気持ちが強く、以前に比べて数々の問題を一人で抱え込んでしまっていることにも気づかず、一心不乱に仕事をこなしていました。そんな状況でも弱音は吐きません。私には目標・目的があったからです。
私が全てを失った最後の街は、兵庫県西宮市のセレブタウン。その街に戻って全てを取り戻すという目標と、地域のために何か役立つ社会貢献をしたいという目的がありました。その強い気持ちが仕事に邁進させていたのでしょう。収入は増えてきましたが、反対に体と心は悲鳴を上げていることに気づかずにいました。
ホームレス生活をしていたころは、不思議と風邪一つひかず、健康でしたが、ホームレス生活を卒業してからは、心の病の他に、腎臓結石2回、急性肝炎、脳血栓、椎間板ヘルニア・・・等々、多くの病気にかかってしまいました。やはり仕事によるストレスが大きすぎたのでしょうか。ホームレス生活は大変でしたが、全てを失うと守るものも無くなりストレスもありませんでした。ノーストレスという無菌室から、ストレス社会という病室に入ったような気がします。
(次週に続く)

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