会社経営者だった岸田さんは
多額の持ち逃げに遭い、会社は倒産。
伴侶にも逃げられ、ホームレス生活を送り、
自殺一歩手前まで追い詰められたといいます。
現在は悩める経営者の支援と社会貢献に生きがいを見出す岸田さんが、
ホームレス生活から立ち直るまでと
「運とご縁の引き寄せ方」を赤裸々に語っていきます――。
使命に生きる
私は、3度の大病と事故、2度の詐欺に遭い、それを乗り越えてきました。苦しい日々が多かったのですが、いつしか、私はこの世の中で果たさないといけない使命のために生かされているのではないかと思うようになったのです。苦しんだからこそ、人に伝えられることがあります。悩み抜いたからこそ、社会貢献の大切さに気付き、人の優しさや気遣いを素直に受け取れるようになりました。
この世に生きている人には、例外なく、それぞれの使命があります。のんべんだらりと生きる人もいれば、使命に目覚め、そのために生きる人もいます。人が使命に生き始めると、情熱と歓喜で充実します。使命を生きる人は、外から見ると辛い状況にあっても幸せを感じています。使命に早くから目覚めている人は、社会でも活躍する人が多い気がします。
物事に挑戦した結果、失敗してしまうこともあります。ですがそれよりも後悔するのは、挑戦したかったのに挑戦しなかったことです。病苦、事故、借金、大切な人との別れ・・・、生きていれば様々な困難もあります。だから人生は面白いのです。飽くなき向上心、不断の挑戦の心こそ、人生を勝ち開く鉄則です。
お金がない、将来が不安だ、年齢的に厳しいなどと言う人がいますが、それは、自分を制限した中で生きているからです。使命とは、まさに命を使うことです。
まずは、これが私の「使命」だ、と動き出すことが重要です。迷っているうちに、短い人生が終わってしまいます。私たち一人ひとりが使命を生きることは、自分と周りの人たちが共に幸福になる道なのですから。
(連載は今回で終了となります。ご愛読ありがとうございました)
岸田さんのブログ