元ホームレス社長の運とご縁の引き寄せ方

元ホームレス社長の運とご縁の引き寄せ方(36)

岸田昌幸(中小企業再生支援コンサルタント・学習塾オーナー&塾長)
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会社経営者だった岸田さんは
多額の持ち逃げに遭い、会社は倒産。
伴侶にも逃げられ、ホームレス生活を送り、
自殺一歩手前まで追い詰められたといいます。
現在は悩める経営者の支援と社会貢献に生きがいを見出す岸田さんが、
ホームレス生活から立ち直るまでと
「運とご縁の引き寄せ方」を赤裸々に語っていきます――。

心に余裕を

 

心に余裕がなければ、人の話を素直に聞くことは難しいものです。職場などでの人間関係を難しくしてしまう原因の一つでもあります。

心に余裕がなくなると、不安なことを考えてしまいます。不安のほとんどは考え過ぎ、取り越し苦労です。起こりもしないことを必死に考えてしまうのです。

しかし、心に余裕がなければ、そうした極端な方向へと走ります。

心に余裕がないと、どうなるか。まず、人が寄ってきません。暗い気持ちは表情に出てしまいます。表情にも余裕がなくなるわけです。人脈という大きな財産を失っているのです。余裕を持って相手と接すると、相手も気持ちよくなり、自分自身も気持ちよくなります。だから心に余裕を持つことが大切なわけです。

私もそうでしたが、心に余裕がなくなると、将来の計画すら立てることが出来なくなります。今日や明日のことで頭がいっぱいになり、同じ悩みが頭の中でグルグルと空回りしてしまいます。そんな時は、自分で言葉に出して余裕を与えてみてください。愚痴をこぼすのとは違います。自分の置かれている状況を認識することが大切なのです。例えば、「慌てなくてもいいや」「明日のことは明日に考えよう」「こんなに傷付いたのだから仕方がない」と。そうすると、今の自分の状態を冷静に見つめることができます。毎日、自分を癒す言葉を発していると、気持ちも落ち着いて来ますし、人に接する態度も変わってきます。

心に余裕のある人は、自分をしっかり持っているので、人と比較することはしません。自分の人生をとにかく大事に生きているため、考え方や口からでる言葉も前向きです。また、感謝の気持ちも忘れません。どんなに些細なことでも当たり前と思わず、感謝できるのです。それによって、同じような人も周りに集まってくるようになります。

(次回につづく)

岸田昌幸(きしだ まさゆき)
大阪府生まれ。大学卒業後、広告代理店に就職。その3年後、独立しデザイナーとして起業。その後、事業拡大に伴い、法人化し、広告代理業、店舗・モデルハウス・展示会等、プロデュース部門を立ち上げる。大阪本社・東京支社・北米カナダ支社を設立。23年間、経営者として事業展開。しかし、会社で多額な持ち逃げ詐欺に遭い、全てを失いホームレス生活に。そこから這い上がり、自分のように苦しんでいる人を助けたいという思いから、自らが積み重ねた経営者の経験を活かし、中小企業再生支援コンサルタントとして活動。業種・業態を問わず、講演会・クライアントへの指導を通じて、成功に導くための方法論を体系化し、成果を上げている。2018年には日本の教育の向上と地元への貢献を考え、小・中学生対象の学習塾を開校。モットーは、「日本を元気に!」
岸田さんのブログ
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