お父さんのための介護教室

介護をとおして、自分を生かす

医師 髙瀬 義昌
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ハートに絆創膏
(画像・PIXTA)

介護をとおして自分の生き方をみる

いくら女性の地位が上がったといっても、日本ではここ数十年のことです。比べて、「男は外で稼ぐ」という歴史感覚を二千年かけて積み上げてきた男性陣にとっては、この上なくつらいことでもあるのも確かです。

実際、お金を稼ぐという仕事しか体験したことがない日本人男性にとって、親や奥さんの介護は仕事と同様であり、何でも一人で背負って苦しむケースがあることはこれまでも紹介してきました。

しかし、その時代感覚の変化を敏感にとらえて、地元の地域包括ケアを利用し、とてもスマートなかたちで介護に取り組んでいる男性もいます。
そういう男性に共通するのは、介護に携わる生活を、自らの生き方を省みる「道場」だと認識していることです。

具体的にいえば、自分よりもまず相手のためになることを考える「利他」とか、他者と一緒に分かち合い、思いやる「共生」「共助」の心で取り組んでいるのです。
介護の現場は、「人」という字にまさしく表われています。介助する片方の人がいなくなるとすぐ崩壊してしまいます。

しかし、それを支える「利他」という言葉は、非常に奥深く、実行するためには、ある程度自分を保てていられる精神的な基盤がなければできないことでもあります。

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