お父さんのための介護教室

介護をとおして、自分を生かす

医師 髙瀬 義昌
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失敗する勇気を当たりまえのように持つ

そのために自ら毎日の修行ではないですが、ちょっと人よりも早く起きて、近所を含めて掃除をするなど、清々しい規律や習慣を暗黙のなかで日常的に続けている人は、介護をとおしても自分をいかに生かすかということができるのではないでしょうか。

他者を生かすことと、自分を生かすこととはイコールなのだと受け止められるかどうか――。そうした姿勢が、在宅療養を支える地域包括ケアの空間をよりよくするためにも求められています。

介護に仕事のような正解はありません。自分の力だけでは及ばないことばかりが起こるといっても過言ではないでしょう。そういう介護で起こることが、自分の鏡だと試されることは日本人の男性にとって歴史上初めてのことかもしれません。

介護をとおして、失敗する勇気を当たり前のようにもてるしなやかな男性文化を再構築する時代がきています。

それを踏まえて、次回からは、男性ならではのスマートな介護について、仕事と介護の両立や、上手な手の抜き方、介護用品の使い方、ケアマネージャーへの上手な頼り方など、具体的な事例についてご紹介していきたいと思います。

髙瀬 義昌(たかせ よしまさ)
たかせクリニック理事長
髙瀬 義昌(たかせ よしまさ)
1956年、兵庫県生まれ。信州大学医学部卒業。東京医科大学大学院修了、医学博士。麻酔科、小児科研修を経て、2004年東京都大田区に在宅を中心とした「たかせクリニック」を開業する。現在、在宅医療における認知症のスペシャリストとして厚生労働省推奨事業や東京都・大田区の地域包括ケア、介護関連事業の委員も数多く務め、在宅医療の発展に日々邁進している。著書に『これで安心 はじめての認知症介護』など。
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