布団の場合
長所
・上げ下ろしするので場所をとらない。
・はって移動できる人には安全。
・転落の心配が少ない。
短所
・立たせたり座らせたりするので介護しづらい。
・敷きっぱなしによって不衛生になる。
以上のように一長一短はありますが、もし、介護を受ける人の筋力が弱っているならば、ベッドのほうをお薦めします。というのは、布団の場合だと日常生活の動作が困難になるからです。布団に座ろうと思って尻もちをついたり、布団にはベッド柵のようにつかむところがないので、とっさのときに転倒したりして骨折するリスクが高いのです。
一方、介助者にとっても、布団よりベッドのほうが負担は減ります。
たとえば布団の場合は、要介護者の移動や、おむつの交換といった処置などで、いちいち立ったり、しゃがんだりするという動作が多くなります。そうすると介護者が腰を痛めてしまいます。男性が介護をする場合でも、力任せに取り組むのではなく、自らの身体を痛めないためにも、介助しやすい環境を整えて、できるだけ不自然な姿勢にならないようにすることが大切です。