正しい爪のケアとマッサージ
水虫予防とともに大切なのが、足の爪のケアです。爪は、ただ切ればいいと思われがちです。しかし、正しい爪の切り方があります。基本的には、イラストのように、爪を切るときは深爪を決してしないようにすることが肝心です。高齢者は総じて、感染症への抵抗力が弱くなっていますので、深爪で傷ついた皮膚から細菌が入りやすくなっています。
イラスト2
また、爪を切る前にも心がけるポイントがあります。それは前回の床ずれ予防でもご紹介したように、お風呂で清潔に足を洗ったあと、爪も皮膚の一部ととらえてイラストにあるようなスキンケアマッサージを施すということです。
そのうえで、ワセリンやヒルロイドソフトという薬をよく塗って、常に爪をしっとりさせてから切るようにすれば、細菌感染の原因となる危険をさらに減らすことができます。
女性の要介護者の場合は、靴下を脱いで足を見せるのを嫌がる人が多いので、ただ爪を切らせてと言うよりも、マッサージをきっかけにするのが効果的です。要介護者がすでに白癬菌に感染している場合、介護する人は感染しないように手袋を必ずしてください。